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更新『75days into Loop』

新坂です。目線役は新堂さん。
短編小説ってのは、恵美ちゃんが書いたという体で出た『滾れ性春』、後日談の『日野先輩の災難』のセットですかね。この二つに『荒井さん観察日記』も加えて恵美ちゃん三部作として、短編集で読めるやつですね。
当時も特典冊子として読んで色々思うとこが様々に生じたりした『滾れ性春』だったけど、今読み直してみればこれも一ルートとして展開していけるよなって思える部分もあるので、一ルート扱いとして表記してます。劇中劇扱いでいいのかなこれは。内面一切触れずにイメージだけで新堂さんがとにかく悪役系に振り切った当て馬にされてるだとか、ちゃんと頼れる良い先輩である日野さんがただただ理不尽な目に遭う事だとかあって、”公式腐女子・恵美ちゃん”というキャラを決定的に苦手にさせた作品群でもあるんですよね……ただまあちょっと書いてみたい描写があったので、そこは力技で萌えに転化させっぞ!! 高校生活の中に一つあった日常話にしたるぞ! と思い立ってこうなりました。
身近な「噂話」という物を、作中でもある通りに、新堂さんの立場から見て経験して語ってもらったりしてね。坂上君がえらい落ち着いてて確固とした自分を持っているという意味で自立してるけど、私が書く受けさんそうなりがちだなと自覚したりして。でも「そんな奴の為に自分の手を汚す方が馬鹿らしいですよ」の一言だけは、坂上君の台詞として絶対に入れたかったんですよね。SFC殺クラの、些細な理由で人を殺しちゃう殺人クラブ7人と、正当な防衛手段として自分の命が脅かされる場面になっても絶対に人を殺すことはない坂上君という、明確な対比としての要素が本当に好きなんですよ。しょーもないことで簡単に人を殺す殺クラ面子が、どんな奴であろうと殺すまではしない一人に全員捻じ伏せられていく構図が痛快かつ面白えなあって。世界線は違うけどそれが垣間見えるぞってのが書きたかった。
坂上君は、語り部達とは一線を画している存在ですよね。でも世界線が違えば、ある意味で語り部達と同類だったりするっていうが非常に好みなんですよね~。日野さんだけがその境界線の上に立っていて、坂上君を案内する役目として、殺クラのように向こう側に引きずり込んだり、部外者として見送るだけだったり、初手でまず死んでみせて「ここから先でこういう目に遭うよ」と教えてくれたりする。そういう登場するだけで世界の方向性を決定づける存在なのよね日野さんって。ロクでもない人だのなんだの云ってるけど、全然嫌いじゃないどころかかなり好きです、日野さん。登場してきた時「うわっ出た、またロクでもない目に遭わされる」となるだけで。

何かもっと書いて追加出来そうな部分もあるから、もうちょっとこのルート設定で練り込みたいなと思う。新坂多めに。
新坂は妙にイチャつかせたくなります。両片思いで甘酸っぺえのが似合うのと、不思議としっくり来るのと。何かこう可愛いんだよなこの二人。っていうかよく考えたら17歳と15歳の学生同士CPって自分的に初めて書くんですよね。つーかそもそも学校が舞台ってのが初めてだわという事に気付いたりして……何考えてても妙に新鮮な気持になるのも納得だわ。

タイトルは「75日はループする(75日は終わらない)」。これは完全に語感で決めたやつなので、文法も単語も絶対間違ってます。噂は生もの。75日っていう賞味期限もあるし。
新聞部の坂上君にとっては噂話からネタを探すのも大事だし、自分の書いた新聞から噂が生じて広まることもあるだろうっていう、考え方やスタンスから見ても、75日っていう単語は外せないしなーと思って。
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